インサイドジール

ミラノデザインウィーク視察③

2019.04.26


2日目はミラノサローネ本会場のロー・フィエラへ。
まずサローネサテリテの展示を見ました。
サローネサテリテとは、35歳以下の若手デザイナーの登竜門で毎年世界中から応募があり、厳正な審査を通過した若手デザイナーが最大限のプレゼンスを発揮する場です。
ここで有名企業などの目に止まると商品化や、一緒にプロジェクトをやって製品を作る、、などチャンスが生まれる場所です。

若手デザイナーの登竜門とはいっても、さすが世界中からの応募の中を勝ち取っただけあって素敵なプロダクトが多いです。
これ欲しいな、というものがいくつかありました。
その一つがこちら。
これはスピーカーなんです。

見た目はスピーカーに見えなくて、インテリアとして置いておきたくなるような素敵な作品でした。
こちらの作者は日本人です。
他にも日本人のデザイナーがたくさん出展していました。
外国人デザイナーと比べると、日本人のデザインするものは繊細さが際立つようなものが多かったように感じます。
中には多摩美の現役学生の作品も。
ころっとした可愛らしいフォルムの照明器具です。
展示されていた写真もまた素敵でした。

世界を舞台にしている日本人の姿や世界の若手デザイナーの作品を目にすることができました。
そして、本会場へ。
ここからはちょっと業界的な視点(展示されている家具よりブース全体)での話が多くなると思います。汗
圧倒的なブース数と、木工の厚みのボリューム感だったり、使っている素材など、すごくお金をかけてるなあという印象がありました。
私たちのディスプレイ業界の展示会ブースでよく使う素材の、壁の「経師」や、床の「パンチカーペット 」はほとんどなく、本物の木材や本物の石の素材、左官のような仕上げだったり、インテリアの展示だけあって内装で使う素材を使っています。

こちらのブースの壁面はこんな素材

こちらはマジスのブース。
壁はこんな仕上げでした。化粧ビスも赤でかわいいです。

赤いスリットがアクセントになっていてこちらも可愛い。

また、日本の展示会よりも派手なブースも多いように感じます。

色の使い方も日本に比べると思い切った使い方だなあという印象でした。

また、ファブリックを使用したブースも多かったです。

ミラノサローネではメインの家具に加え、キッチン・バスと照明・オフィスの見本市が隔年で開催されます。
今年は照明の年。
照明エリアは綺麗なブースが多かったです。
光の演出の効果は大きいのだなと気付かされます。

これは製品のシャンデリアが凄すぎて、この製品をよく見せる展示に注力してます。

次回にフォーリサローネで一番よかったブース2つをご紹介します。