インサイドジール

展示会の集客アイデア13選!
開催前・当日・開催後に分けて解説

2026.09.25

「展示会に出展しても思うように人が集まらない」「来場者はいるのに商談につながらない」という悩みを抱えている企業担当者の方は少なくありません。

展示会で成果を出すには、当日の呼び込みだけでなく、開催前の告知やブースづくり、開催後のフォローまでを一つの流れとして考えることが大切です。

本記事では、展示会で実践できる集客アイデア13選を、開催前・当日・開催後に分けて解説します。

【開催前】展示会の集客アイデア

開催前の集客では、来場予定者に自社の出展を知ってもらうだけでなく、数あるブースの中から「ここへ行きたい」と思ってもらうことが大切です。

開催前に押さえたい主な施策は、次の通りです。

  • 既存顧客や見込み顧客へメール・招待状を送る
  • 自社サイトやSNSなどで出展情報を発信する
  • Web広告を活用して来場を促す
  • 営業担当者から個別に案内する
  • 事前予約や商談予約を受け付ける

ここからは、集客アイデアについて詳しく解説していきます。

既存顧客や見込み顧客へメール・招待状を送る

展示会への来場を促すには、事前に出展情報を知らせることが大切です。

既存顧客や過去に問い合わせがあった企業、休眠顧客などへ、メールや招待状で案内しましょう。

案内には、開催日時や会場、ホール名、ブース番号だけでなく、次のような情報も記載します。

  • 展示する商品やサービス
  • 会場で見られるデモや体験
  • 来場者が得られる情報やメリット
  • 個別相談や商談予約の方法
  • 担当者が対応できる内容

「新製品を初公開する」「実機を短時間で体験できる」「専門スタッフへ個別に相談できる」など、ブースを訪れるメリットを伝えると、関心を惹きやすくなります。

また、すべての相手に同じ内容を送るのではなく、関係性に応じて案内を変えることもポイントです。

たとえば、次の表のように伝える内容を変えてみましょう。

案内する相手の例 主に伝える内容
既存顧客 利用中の商品に追加された新機能や改善点
見込み顧客 相手が抱えている課題の解決方法
休眠顧客 前回の接点から変わった機能やサービス内容

案内は一度だけで終わらせず、初回告知、展示内容の紹介、会期直前のリマインドというように、段階を分けて送ると効果的です。

自社サイトやSNSなどで出展情報を発信する

自社サイトには、展示会に関する情報をまとめた案内ページを用意しましょう。

案内ページには、次の情報を掲載します。

  • 開催日時と会場
  • ホール名とブース番号
  • 展示する商品やサービス
  • デモや体験企画の内容
  • ブースを訪れるメリット
  • 商談や来場の予約フォーム
  • 問い合わせ先

SNSやメールマガジンから案内ページへ誘導すれば、情報を確認する場所を一本化できます。

開催情報や企画内容に変更があった場合も、案内ページを更新するだけで対応しやすくなります。

また、開催直前に一度だけ告知するのではなく、次のように内容を分けて継続的に発信しましょう。

  • 出展決定の告知
  • 展示する商品やサービスの紹介
  • ブースや展示物の準備風景
  • デモやセミナーの内容
  • 当日対応するスタッフの紹介
  • 会期直前の案内

複数のメディアを持っている場合は、メディアごとに発信内容を整理するのも効果的です。

メディアごとの発信内容は、次のように整理しましょう。

メディア 主な発信内容
自社サイト ・開催概要
・展示内容
・ブース番号
・予約フォーム
など
プレスリリース ・新商品や新サービス
・初公開の展示内容
・ニュース性のある情報
SNS 展示品、準備風景、当日の企画詳細などを複数回に分けて発信する
メールマガジン 既存顧客や登録者へ、出展情報や来場特典、予約方法を案内する
オウンドメディア 展示テーマに関する記事を公開し、商品やサービスへの理解を深めてもらう

メディアごとに異なる内容を発信するのではなく、展示会で伝えたいコアなメッセージをそろえたうえで、情報量や見せ方を調整することが大切です。

Web広告を活用して来場を促す

新しい見込み顧客へ出展情報を届けたい場合は、Web広告を活用する方法がおすすめです。

検索広告では、展示会名や商品名、業界の課題などを検索している人へ情報を届けられます。

一方、SNS広告やビジネス向けの広告では、業種、職種、役職、企業規模、地域などをもとに、来場してほしい層を絞り込めます。

広告を出す際は、次のような具体的な訴求を入れましょう。

  • 会場で体験できる内容
  • 解決できる課題
  • 展示する商品やサービスの特徴
  • デモや相談に必要な時間
  • 事前予約による特典
  • ブース番号や会場内の場所

広告のリンク先は、展示会専用の案内ページへ設定します。

広告文と案内ページの内容が異なると離脱されやすいため、同じテーマやメリットを一貫して伝えることが重要です。

広告の成果は、来場予約、商談予約、資料請求など、実際の行動につながっているかまで確認しましょう。

営業担当者から個別に案内する

重要な顧客や、商談につながる可能性が高い企業には、営業担当者から個別に出展情報を案内しましょう。

一斉送信のメールだけでは、自社に関係のある展示なのかが伝わりにくい場合があります。

過去の商談内容や現在の課題を踏まえ、相手に合わせた内容で案内することが大切です。

案内する際は、次のような情報を具体的に伝えます。

  • 会場で確認できる商品や機能
  • 相手の課題に合うデモの内容
  • 対応できる専門スタッフ
  • 相談や説明に必要な時間
  • 面談しやすい日時

「新製品を展示します」と伝えるだけでなく、「以前ご相談いただいた課題に関するデモをご覧いただけます」のように、相手との接点に合わせて案内すると、来場や面談につなげやすくなります。

メールだけでなく、定例会や顧客訪問、電話、オンライン商談などの機会を活用して伝えるのも効果的です。

来場予定が決まった後は、会場地図やブース番号、担当者の連絡先を送り、会期直前にもリマインドを行いましょう。

また、営業担当者ごとの案内状況は、顧客管理システムや共有表で管理します。

「案内済み」「来場予定」「予約済み」「見送り」などに分けて記録すると、連絡漏れや重複連絡を防げます。

事前予約や商談予約を受け付ける

展示会の前からブース訪問や商談の予約を受け付けると、当日に話す機会を確保しやすくなります。

予約内容が事前にわかっていれば、相談に合う担当者や資料、デモ機なども準備できます。

当日に来場者を待つだけでなく、計画的に商談を組める点がメリットです。

予約フォームには、次のような項目を用意しましょう。

  • 希望日時
  • 会社名
  • 部署や役職
  • 相談したい内容
  • 関心のある商品やサービス
  • 希望する面談方法

ただし、入力項目が多すぎると予約を途中でやめられる可能性があります。

事前準備に必要な情報だけに絞りましょう。

また、予約枠は目的別に分けると運営しやすくなります。

  • 短時間の商品説明
  • 実機やサービスのデモ
  • 課題に関する個別相談
  • 導入を前提とした具体的な商談

予約を受け付けた後は、自動返信などで日時、会場、ブース番号を案内します。

展示会の数日前や前日にも確認を送り、来場を促しましょう。

【開催当日】展示会の集客アイデア

開催当日は、来場者が「ブースに気づく→足を止める→中に入る→展示を体験する→相談する」という流れに沿って施策を設計することが大切です。

当日に成果へつなげやすい主な施策は、次の通りです。

  • 遠くからでも内容が伝わるブースを作る
  • ノベルティや抽選企画で立ち寄るきっかけを作る
  • ブース内セミナーやプレゼンテーションを行う
  • デモンストレーションや体験企画を実施する
  • スタッフの配置や声かけを工夫する
  • 商談やアンケートにつながる導線を用意する

ここからは、それぞれの具体的なアイデアについて見ていきましょう。

ジールアソシエイツでは、来場者の興味を引き、商談につなげる集客企画をご提案しています。

デモンストレーションや体験型コンテンツ、映像演出、ブース内セミナーなどを、出展目的やターゲットに合わせて組み合わせることが可能です。

展示会の集客や成果につながるブースづくりにお悩みの方は、ぜひご相談ください。

遠くからでも内容が伝わるブースを作る

展示会場では、来場者に短時間で「何を扱っているブースなのか」を理解してもらう必要があります。

そのため、来場者がブースを目にする位置に応じて、伝える情報を変えましょう。

ブースからの距離感 伝える内容
遠くから見える場所(高い位置・看板など) 企業名や商品・サービスのカテゴリー
通路から見える場所(パネル・壁面など) 解決できる課題や導入するメリット
ブース入口 デモ・体験・相談など、来場者に取ってほしい行動の案内

遠くから見える位置には、映像や大型ビジュアルなどのアイキャッチを配置し、まず来場者の注意を引くことが重要です。

そのうえで、企業名や商品・サービスのカテゴリーが把握できるようにすると、ブースへの関心を高めやすくなります。

看板やパネルのキャッチコピーは、「誰の、どのような悩みを解決できるのか」がひと目で伝わる内容にすることがポイントです。

写真や映像、照明もキャッチコピーを際立たせるために使うと、ブースの特徴がわかりやすくなります。

ただし、通路側を壁や受付台でふさぐと来場者が入りにくくなります。

ブース内が外から見える開放的な空間にし、混雑時でも移動しやすい動線を確保しましょう。

こうした「遠くからアイキャッチで注意を引き、内容を伝える情報設計」「立ち寄りやすい空間づくり」「展示を見て回りやすい動線」を取り入れた事例として挙げられるのが、SEMICON Japan 2025のアドバンテストブースです。

湾曲したLEDを組み込んだ上部の造作と、空間全体に広がる照明演出を組み合わせています。

白を基調とした空間に映像と照明を取り入れることで、遠くからでも見つけやすく、先進性を感じさせる空間に仕上げました。

さらに、経営理念やビジョンを映像で伝える導入エリアから、象徴ソリューション展示、製品展示、コミュニケーションエリアへとつながる構成にしています。

ブースマップも用意し、来場者が迷わず展示を見て回れるよう工夫を凝らしました。

SEMICON Japan 2025 アドバンテストブース

ノベルティや抽選企画で立ち寄るきっかけを作る

ノベルティや抽選企画は、通路を歩く来場者の関心を引き、ブースへ立ち寄ってもらうきっかけになります。

ただし、配布や参加そのものが目的になると、商品やサービスへの理解、商談につながりにくくなるため注意が必要です。

そのため、次のような行動と組み合わせ、来場者との会話や商品説明につながる企画にしましょう。

  • 簡単なアンケートに回答する
  • 商品やサービスを体験する
  • 課題診断に参加する
  • デモンストレーションを見る
  • 名刺交換や資料請求を行う

たとえば、「デモを体験した方にノベルティを進呈する」「課題診断に参加した方に抽選へ参加してもらう」など、展示内容に触れることを参加条件にすると、商品やサービスを知ってもらったうえで会話へつなげやすくなります。

ノベルティは、展示テーマや商品・サービスとの関連性があり、持ち帰りやすいものを選びましょう。

実用性のある品に企業名やサービス名を入れることで、展示会終了後にも自社を思い出してもらうきっかけになります。

抽選企画を行う場合は、参加条件や景品の内容、所要時間を通路側から確認できるようにします。

受付、抽選、景品の受け渡しを同じ場所にまとめると混雑しやすいため、それぞれの位置を分け、待機列がブースの入口や通路をふさがないように設計することも大切です。

参加後は、スタッフが「どの商品に関心がありますか」「現在どのような課題がありますか」などと短く質問し、必要に応じて商品説明や個別相談の担当者へ引き継ぎましょう。

なお、抽選や条件付きの景品配布は、商品・サービスの取引に付随する企画に該当する場合、景品表示法の規制対象になる可能性があります。

(1) 提供者の主観的意図やその企画の名目のいかんを問わず、客観的に顧客誘引のための

手段になっているかどうかによって判断する。したがって、例えば、親睦、儀礼、謝恩

等のため、自己の供給する商品の容器の回収促進のため又は自己の供給する商品に関す

る市場調査のアンケート用紙の回収促進のための金品の提供であっても、「顧客を誘引

するための手段として」の提供と認められることがある。

引用元:消費者庁「景品類等の指定の告示の運用基準について」

一般懸賞に該当する場合の上限は、次の通りです。

取引価額が5,000円未満:取引価額の20倍まで

取引価額が5,000円以上:10万円まで

景品の総額:懸賞に係る取引予定総額の2%以内

引用元: 消費者庁「景品規制の概要 一般懸賞」

企画を実施する際は、景品の内容や金額、参加条件、商品・サービスの取引との関係を確認するとともに、展示会主催者の出展規約や運営ルールも事前に確認しましょう。

ブース内セミナーやプレゼンテーションを行う

ブース内セミナーやプレゼンテーションは、ブース前に人が集まる時間を作り、複数の来場者へ効率よく情報を伝えられる施策です。

内容は、自社の商品説明だけに偏らず、来場者が業務上の悩みと結び付けやすいテーマにしましょう。

たとえば、次のようなテーマがおすすめです。

  • 業界で起こりやすい課題
  • 導入時に失敗しやすいポイント
  • 商品やサービスを選ぶ際の注意点
  • 導入前後で変わったこと
  • 実際の活用事例

1回の内容は短くまとめ、途中からでも理解できる構成にすることが大切です。

「課題の提示→解決のポイント→実演や事例→次に取ってほしい行動」という順番で進めると、内容が伝わりやすくなります。

開催時刻やテーマは、ブースの壁面や案内板に大きく表示しましょう。

また、自社サイトやSNS、メールでも事前に告知しておくと、セミナーの時間に合わせて来場してもらえる可能性があります。

当日は登壇者だけでなく、次の担当者も配置しておくとスムーズです。

  • 通路で開催を案内するスタッフ
  • 資料を配布するスタッフ
  • アンケートを案内するスタッフ
  • 終了後に個別相談へ引き継ぐスタッフ

終了時には相談予約、デモ体験、資料請求など、次に取ってほしい行動を一つに絞って案内しましょう。

デモンストレーションや体験企画を実施する

商品やサービスを実際に見たり、体験したりできる企画は、言葉やパネルだけでは伝わりにくい特徴を理解してもらう施策として効果的です。

デモンストレーションは長い商品説明から始めるのではなく、次の順番で構成すると関心を惹きやすくなります。

  1. 来場者が抱えやすい課題を示す
  2. 商品やサービスを実際に操作する
  3. デモや企画を体験する
  4. 使用後の変化や結果を見せる

短時間でも価値が伝わるように、実演内容を一つの型にまとめておきましょう。

また、導入前後の違いや完成物などを目で確認できるようにすると、来場者が効果を理解しやすくなります。

体験後には「どの機能が気になりましたか」「御社ではどのような場面で使えそうですか」と参加者へ質問すると、商品説明から具体的な相談へ移りやすくなります。

こうした体験型の施策を取り入れたのが、釣りフェス2026 in Yokohama / DAIWAブースです。

ルアーの水中での動きが見えるようにした展示や、製品構造を理解しやすい大型モデルを設置しました。

さらに、新旧製品を手に取って比較できるコーナーや、参加型の企画なども用意。

また、子ども向けのミニ釣り体験として、釣った魚のシールを50周年記念の立体オブジェに貼る企画も実施しました。

「見る」「触れる」「比べる」「参加する」という複数の体験を通して、製品への理解を深められる構成です。

釣りフェス2026 in Yokohama / DAIWAブース

スタッフの配置や声かけを工夫する

ブースの見た目が整っていても、スタッフが入口をふさいでいたり、奥に集まっていたりすると、来場者は入りにくくなります。

スタッフは、来場者の動きに合わせて役割を分けて、次のように配置するのが効率的です。

配置場所 主な役割
通路側 ブースの内容を短く案内し、興味を持った人を誘導する
展示物の近く 商品やサービスの概要を説明する
体験スペース デモや体験方法を案内する
ブースの奥や商談席 導入相談や技術的な質問に対応する
受付 名刺やアンケート、予約状況などを管理する

声をかける際は、「何かお探しですか」といった漠然とした質問よりも、展示内容と結び付いた言葉がおすすめです。

たとえば、以下のように声をかけると、来場者の次の行動を促しやすくなります。

  • 「こちらでは実機を3分ほどでご覧いただけます」
  • 「現在お使いの製品との違いを比較できます」
  • 「この課題に関する事例をご紹介できます」
  • 「気になる機能だけご説明しましょうか」

展示物を長く見ている、資料へ手を伸ばしている、一度通り過ぎた後に戻ってきたなど、関心を示す行動を確認してから声をかけると、会話を始めやすくなります。

イベントが始まる前には、各スタッフの役割や引き継ぎ方法を決めておきましょう。

営業、技術、受付、実演などの担当範囲を明確にし、朝や終了後に短い打ち合わせを行うと、説明内容や対応方法を統一しやすくなります。

商談やアンケートにつながる導線を用意する

展示会の集客では、ブースへ立ち寄ってもらうだけでなく、商談や開催後の連絡につながる情報を得るところまで設計する必要があります。

ブース内では、来場者が次の順番で自然に行動できる流れをつくりましょう。

  1. 展示を見る
  2. 簡単な説明を聞く
  3. デモや企画を体験する
  4. 興味のある内容を伝える
  5. 「導入後の変化」

展示台、デモスペース、受付、商談席を離して設置するだけでは、来場者が次にどこへ進めばよいかわかりません。

床面の表示や案内サイン、スタッフの声かけを使って、次の場所を示しましょう。

また、短い説明だけを聞きたい人と、具体的な相談をしたい人の導線を分けると、混雑を防ぎやすくなります。

相談の可能性が高い来場者には、落ち着いて話せる商談席へ案内します。

アンケートでは、開催後の対応に必要な項目だけを確認しましょう。

  • 会社名や所属部署
  • 役職
  • 関心のある商品やサービス
  • 現在抱えている課題
  • 導入を検討している時期
  • 希望する次の連絡や対応

質問が多すぎると回答途中で離脱される可能性があるため、取得する情報は必要最低限に絞ります。

QRコードやタブレットを使う場合は、「資料をダウンロードできます」「相談予約へ進みます」など、読み取った後に何ができるのかを明記しましょう。

通信不良に備え、スタッフ用の端末や紙のアンケートも用意しておくと安心です。

フォームやアンケートを通じて、本人から直接連絡先などの個人情報を取得する場合は、原則として、取得前に利用目的を本人へ明示する必要があります。

第21条2項(取得に際しての利用目的の通知等)

第二十一条

(略)

2 個人情報取扱事業者は、前項の規定にかかわらず、本人との間で契約を締結することに伴って契約書その他の書面(電磁的記録を含む。以下この項において同じ。)に記載された当該本人の個人情報を取得する場合その他本人から直接書面に記載された当該本人の個人情報を取得する場合は、あらかじめ、本人に対し、その利用目的を明示しなければならない。ただし、人の生命、身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合は、この限りでない。

引用元:e-Gov法令検索「個人情報の保護に関する法律」第21条第2項

「資料の送付に使用する」「展示会後の連絡に使用する」など、個人情報の利用目的を事前にわかりやすく示しましょう。

【開催後】展示会の集客を成果につなげるフォローアップアイデア

展示会は、会期が終了した時点で終わりではありません。

会場で得た名刺やアンケート、会話の記録を整理し、来場者の関心度に応じて次の接点を作ることが重要です。

開催後に押さえたい主な施策は、次の通りです。

  • 来場者の興味関心に合わせてお礼メールを送る
  • 見込み度に応じて商談や継続的なフォローにつなげる

ここからは、それぞれのフォローアップアイデアについて見ていきましょう。

来場者の興味関心に合わせてお礼メールを送る

展示会終了後は、イベントの記憶が新しいうちにお礼メールを送りましょう。

メールには、単に来場への感謝を伝えるだけでなく、次の内容を盛り込むのがおすすめです。

  • 展示会へ来場してもらったことへのお礼
  • 会場で話した内容
  • 相手が関心を示した商品やサービス
  • その場で回答できなかった質問への返答
  • 関心に合う資料や事例
  • 次に取ってほしい行動

件名には、展示会名と自社名を入れると、どの企業から届いたメールなのかを思い出してもらいやすくなります。

本文の冒頭でも、「○○のデモをご覧いただき、ありがとうございました」「△△についてご相談いただいた件でご連絡しました」など、会場でのやり取りに触れると効果的です。

定型文だけの一斉送信よりも、相手に合わせたお礼であることが伝わります。

資料を送る際は、複数のリンクやファイルをまとめて送るのではなく、相手が関心を示した内容に絞ることがポイントです。

相手の関心に応じて、次のように資料やコンテンツを選びます。

相手の関心事 提供するとよい資料・コンテンツ
商品・サービスの機能を詳しく知りたい ・製品資料
・デモ動画
導入後の効果を知りたい ・導入事例
・お客様の声
他社との違いを知りたい ・比較資料
・特徴一覧
導入を具体的に検討したい ・見積もり資料
・個別相談の案内

メールの最後には、商談予約、追加の資料請求、質問への返信など、次に取ってほしい行動を一つ添えます。

選択肢を増やしすぎず、案内を一つに絞ると次の行動を促しやすくなります。

また、具体的な相談があった相手や導入意欲が高い相手には、できるだけ早く個別に連絡するのがおすすめです。

見込み度に応じて商談や継続的なフォローにつなげる

展示会で出会った来場者には、関心のある商品やサービス、抱えている課題、導入時期などをもとに、検討状況に合ったフォローを行います。

主な対応の例は、次の通りです。

来場者の状態 主な対応
課題や導入時期が明確 早めに連絡し、商談や提案の日程を調整する
関心は高いが検討条件が未定 関連資料や導入事例を送り、デモや追加相談へ案内する
情報収集の段階 記事やセミナー、メールマガジンなどで継続的に情報を届ける
自社サービスとの一致度が低い 無理に商談化せず、必要に応じて情報提供を行う

フォローする際は、「詳しい説明はいかがですか」と広く尋ねるのではなく、「○○の運用方法についてご説明します」のように、案内する内容を具体的に伝えることが大切です。

また、関心を示した商品や会場での質問、次回の連絡内容、担当者などを顧客管理システムや共有表へ記録しておくと、営業担当者へスムーズに引き継げます。

展示会の集客アイデアを考える際のポイント

展示会の集客では、施策の数を増やす前に、「誰を集め、何を伝え、最終的にどのような行動へつなげたいのか」を整理することが大切です。

集客アイデアを考える際の主なポイントは、次の通りです。

  • 集客の目的を明確にする
  • 開催前・当日・開催後の施策を連動させる
  • 来場者数だけでなく商談数も確認する

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

集客の目的を明確にする

最初に決めるべきことは、来場者にどのような行動を取ってもらいたいかです。

展示会へ出展する目的には、主に次のようなものがあります。

  • 自社やブランドの認知を広げる
  • 新しい見込み顧客と商談のきっかけを作る
  • 商談や見積もり依頼を獲得する
  • 新商品やサービスへの反応を確認する
  • 既存顧客との関係を深める

複数の目的を設定する場合でも、重視する成果を決めておきましょう。

目的が曖昧なままでは、必要なブース設計や集客施策を判断しにくくなります。

たとえば、認知拡大が目的であれば、遠くからでも目に留まるブース装飾や映像、ブース内セミナーなどが効果的です。

一方、商談の獲得が目的であれば、事前予約や個別相談、商談席への導線を作る必要があります。

目的を決めた後は、達成度を確認できる具体的な数値も設定しましょう。

  • 事前予約数
  • ブースへの来場者数
  • デモや体験への参加者数
  • 名刺やアンケートの獲得数
  • 有望な見込み顧客数
  • 商談や見積もり依頼の件数

目標となる数値をあらかじめ設定しておけば、会期終了後にどの程度成果が出たのかを判断しやすくなります。

展示会全体の企画設計について詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。

展示会の企画はどう決める?進め方や成功につなげるポイントを解説!

開催前・当日・開催後の施策を連動させる

展示会の集客施策は、開催前、当日、開催後で別々に考えるのではなく、一つの流れとして設計することが大切です。

たとえば、開催前の案内で「5分で課題を診断できます」と告知する場合は、当日のブースでも同じ言葉を使って診断企画へ誘導します。

開催後のお礼メールでは診断結果に合った資料や事例を送ると、来場者の関心を保ったまま商談などへつなげられます。

施策ごとに伝える内容が変わると、来場者に「事前に見た内容と違う」という印象を与えかねません。

そのため、次の項目について、開催前から開催後まで一貫性を持たせることが重要です。

  • 来場してほしい対象者
  • ブースで伝える中心メッセージ
  • 開催前に告知する内容
  • 当日に体験してもらう企画
  • 会場で取得する情報
  • 開催後に案内する資料や商談
  • 各施策の担当者と実施期限

こうした情報を一つの企画表にまとめ、マーケティング、営業、ブース運営、制作会社などの関係者で共有すると、告知内容と当日の運営が食い違う事態を防ぎやすくなります。

来場者数だけでなく商談数も確認する

ブースへの来場者数は、装飾や企画によってどれだけ関心を集められたかを確認するための重要な数字です。

ただし、来場者数や名刺の枚数だけでは、展示会が商談や受注に貢献したかまでは判断できません。

そこで、次のように、来場者がどの段階まで進んだかを分けて確認します。

  • ブースの前を通った人数
  • ブースの前で足を止めた人数
  • ブース内へ入った人数
  • デモや体験に参加した人数
  • 名刺交換やアンケートに進んだ人数
  • 有望な見込み顧客と判断した人数
  • 商談や見積もり依頼に進んだ人数
  • 開催後に受注へつながった件数

段階ごとに数字を確認すると、どこに改善点があるかが見えやすくなります。

各施策にかかった費用と商談・受注への貢献を振り返ることで、実際の成果につながったかを把握することができます。

展示会開催前から終了後まで、一貫した施策で集客を成功させよう

展示会で成果を上げるには、開催前・当日・開催後の取り組みを別々ではなく、一つの流れとして考えることが大切です。

まずは誰に何を伝え、どのような行動を取ってほしいのかを決めましょう。

目的や対象者に合わせて、開催前から開催後まで一貫した施策を実施することで、来場者の獲得だけでなく、商談や受注にもつなげやすくなります。

ジールアソシエイツは、多くの企業からご依頼をいただき、展示会ブースの企画・デザイン・設計から施工・運営・進行まで一貫して支援してきた実績があります。

これまでに得た知見や経験をもとに、集客の増加や商談へつなげる提案をいたします。

展示会の集客アイデアやブースづくりでお困りの方は、お気軽にご相談ください。