インサイドジール

【ミライデザイン研究所】セーラームーンとエヴァから学んだ、「圧倒される空間」の作り方 -前編-

2022.09.02

クリエーティブ本部 デザイナーのKです。

【ミライデザイン研究所】とはーーー
空間デザインの領域から一歩外に飛び出し、
考え方やデザインの成り立ちについて考察、予想しアイデアにプラスしていく、そんな企画です。

先日、渋谷ヒカリエで開催されていた「エヴァンゲリオン大博覧会」と、
六本木ミュージアムで開催中の「美少女戦士セーラームーンミュージアム」に行ってきました。

どちらの展示会も、コンテンツを全身で感じる空間が作られており、その迫力に圧倒されました。
今回はその二つの展示会の共通点から考察した、「圧倒される空間」の作り方についてお送りします。

まず、それぞれの展示会の概要をご紹介します。

エヴァンゲリオン大博覧会(以下、エヴァ博)

開催期間:2022/7/15〜8/26
会場:渋谷ヒカリエ9階 ヒカリエホール
※2022/12/27〜OSAKA開催、以降各地巡回予定
・TVシリーズ開始から現在に至るまで、
25年以上の歳月をかけて築き上げられたエヴァカルチャーの広がりを代表的なカテゴリごとに紹介。
・「エヴァンゲリオン」が今まで実施してきたプロダクトが一堂に会します。
誰もが知っているあのプロジェクトにまつわる品々や、今ではお目にかかれないレアグッズなど、
圧倒的な物量の展示品からエヴァプロダクトが持つパワーを堪能できます。
(公式HPより引用)

美少女戦士セーラームーンミュージアム(以下、セーラームーンミュージアム)

開催期間:2022/7/1〜12/30
会場:六本木ミュージアム
・原作者・武内直子氏が描き下ろした新作原画含む貴重なカラー原画を過去最大規模で展示します。
カラー原画は会期ごとに全作品が入れ替わる予定です。
・過去最多の600点を超える秘蔵資料を一堂に集めたコレクション展示をはじめ、
没入型体験シアターやホログラム原稿展示など、作品の世界を体験できる全く新しい展覧会です。
(公式HPより引用)

それでは、「圧倒される」空間の作り方について、私が感じた圧倒ポイントをご説明していきます。

1:3mを越える!大きなアイキャッチ
2:びっしり並べる!広く・密度の高い展示
3:見上げるほど高く!目線より高い位置まで設置


圧倒ポイント1:3mを越える!大きなアイキャッチ


この画像は、セーラームーンミュージアムで、来場者が一番最初に目にする展示物です。
高さ3.5mはある天井から床ギリギリまで、展示会のために書き下ろされたイラストのターポリンが吊られていました。
同じようにエヴァ博でも序盤に高さ3mほどのロボットの展示があったのですが、撮影NGでお見せできないのが残念です…!

展示会のファーストインプレッションとして、物の大きさで圧倒し、来場者の心を掴む仕掛けだったと思います。

後編では、圧倒ポイントの2と3についてご紹介します。


【参考】
「エヴァンゲリオン大博覧会」公式サイト:https://eva-x-expo.exhibit.jp/
「美少女戦士セーラームーンミュージアム」公式サイト:https://sailormoon-museum.com/