インサイドジール

ユーロショップ2020視察②

2020.03.06

今回はHall4,5 Expo&Event-Marketing(イベント・マーケティング)の展示内容を紹介していきたいと思います。
Hall4,5は分かりやすく言うと、イベント・展示会の部材屋さんの展示エリアでした。
特に多かったのがファブリックです。

基本的に吊り構造では、軽くて施工が容易なファブリックが主流のようです。


このブースはグラフィックもとても綺麗で、行灯としても綺麗に光っていました。
吊り構造のため柱を落とさずに済み、全体的に開放的でスッキリとしたものが多かった印象です。
★日本でもよく使われている部材を扱うオクタノルム社のブースです



こちらは吊り構造ではなく、全て自社のマキシマとファブリックを使用し全体のブースを構成していました。
自社の新部材オクタリグを使うことで最大13mの梁を飛ばすことができるそうです。
柱の数も、この規模で80角のものが8本しかないとは驚きでした。
↓オクタリグ


中の円形照明もファブリックを使用し、オクタリグから吊っていました。

ちなみにファブリックはUV印刷で、黒部分は3回刷りをすることで光を全く通さなくなるそうです。
★SYMAブース

自社部材で2階建てを構成しながら、ファサードをパラメトリックにデザインされていました。

その他のブースの紹介です。
こちらは単管とターポリンのようなものでブースが構成されていました。


プレゼンテーションをバランスボールに座りながら聞いている様子も、ラフで入りやすい印象を醸していました。

このブースでは白いファブリックの後ろの影がゆらゆら動いていました。

文字を吊るしているため、文字が揺れるとファサードの文字も同じく揺れて、通行人の目を引いていました。

ワッフル構造のブースです。
柱の一部に鏡を用いることで、圧迫感を感じさせない作りになっていました。

トラスの代わりにH鋼を使うことで、スケルトン住宅のような表現をしていました。


ベロア素材を分割された木に1つ1つ巻きつけ、壁のテクスチャーとして利用していました。
Hall4,5は7-8割のブースがファブリックを使用しており、また大判出力や大型LEDが数多くあったことが特徴的でした。
展示会やイベントのブース部材会社が数多く出展していたこともあり、ブース自体と製品の親和性が高く、興味深いブースが多くありました。
次回はHall9,10 Lightingの紹介をさせていただきます。