インサイドジール

誰でも使える「戦略的なマーケティング思考」のすすめ

2025.10.06

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近年、企業の新製品開発や販売促進を目的としたプロモーション、PR、さらにはリゾート開発など、
様々な場⾯で「マーケティング」の重要性が⾼まっています。
ただし、⼀⼝にマーケティングといっても、その解釈は⾮常に幅広いものです。
⽇本マーケティング協会では、マーケティングを次のように定義しています。

“顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、
ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現する
ための構想でありプロセスである。(2024年制定)”

「価値創造」「持続可能な社会」といった⾔葉から広義な考え⽅である印象を受けます。
この⽂章を⾒て、多くの⽅は⾃分の⽇々の業務にすぐ落とし込むのは難しいのではないでしょうか。
だからこそ必要になるのが「戦略的に考える視点」です。
本記事では、営業・⼈事・総務・デザインなど、あらゆる職種で役⽴つ戦略的マーケティング思考をご紹介します。

目次

◾️戦略的マーケティング思考とは?

◾️日常生活に置き換えると?

◾️ビジネスの現場での活用

◾️まとめ

◾️戦略的マーケティング思考とは?

本記事では戦略的マーケティング思考を以下のように定義したいと思います。

戦略的マーケティング思考=「⽬的達成のためにどこにリソースを注ぐのか判断すること」

達成したい⽬的があり、そのために使える予算、時間、⼈員などのリソースは無限ではありません。
そんな中で、⽬的達成のために、どこに予算、⼈員、時間などのリソースを集中して勝ちにいくか判断する必要があります。
「常に勝負どころ(勝てるポイント)を念頭に置き、労⼒をかける」そんな思考法こそ、本記事でご紹介したい考え⽅になります。

◾️日常生活に置き換えると?旅行の例

例えば、週末に友⼈と「1泊2⽇の旅⾏」に⾏くとしましょう。
• ⽬的①:観光をたっぷり楽しみたい
→ 名所をできるだけ回るために、朝から夜まで観光地を詰め込みます。
移動に時間や体⼒を割いてでも、思い出の写真や体験を優先します。
• ⽬的②:ゆっくり休養してリフレッシュしたい
→ 観光は最⼩限にして、宿の温泉や美味しい⾷事に時間とお⾦を集中。
無理に動き回らず「癒やし」にリソースを投じます。

同じ「1泊2⽇の旅⾏」でも、限られた時間や予算(リソース)の中でどこに集中するかは⽬的によって異なります。
観光と休養を両⽴することは難しいからこそ、明確な選択と集中=戦略的マーケティング思考が必要になるのです。

◾️ビジネスの現場での活用

当社は空間創造事業を主軸に、イベントや展⽰会、内装デザインなどを⼿掛けています。
イベントの場合だと、「空間デザイン」「体験施策」「ステージ演出」「インフルエンサー施策」「運営」など多くの要素がありますが、
全てに同じように⼒を注ぐことはできません。
• 空間デザインにこだわり、ブランドの世界観を印象づけることに集中する
• デザインよりも集客を重視し、インフルエンサー施策に集中する
• ステージ装飾と演出に予算を投じ、とにかく来場者の注⽬を集める
このように、⽬的から逆算して勝負どころを⾒極め、リソースを集中させることが戦略的マーケティング思考の実践です。

これは職種を問わず活かせる思考法です。
• 営業職 : 顧客が真に求めるポイントを見極め、最適な提案へとつなげる
• デザイン職 : 効果を最⼤化する要素に注⼒する
• ⼈事・総務職 : 社員が最も価値を感じる制度に投資する
どんな仕事にも共通するのは、「どこに力を注ぐか」で成果の質が決まるということです。
精度の高い判断こそ、限られたリソースを最大限に活かす鍵になります。

◾️まとめ

戦略的マーケティング思考とは、「⽬的達成のために、勝てるポイントを⾒極め、リソースを集中させる判断⼒」です。
マーケティング担当者に限らず、全てのビジネスパーソンにとって役⽴つ普遍的な思考法といえます。
ぜひ⽇々の業務の中で「勝負どころはどこか?」を意識してみてください。
当社では、この戦略的マーケティング思考を⽤いて、展⽰会やイベント、ショールーム、POP UP、
店舗デザイン、カンファレンスなど、多様なプロジェクトを成功に導いています。
ご興味があれば、ぜひお気軽にご相談ください。